一日の睡眠時間が、おおよそ9時間以上の人のことを「ロングスリーパー」といいます。
日本人の睡眠時間の平均は「7.5時間」ですから、一般的な人よりもより多くの睡眠を必要とするのが、ロングスリーパーです。
よく眠れるというのは、本来であればいいことです。
ただ、短い睡眠時間で生活できている人もいることを考えると損した気分になりますよね。
どうにかして、睡眠時間をへらしてロングスリーパーから脱却する方法はあるのでしょうか。
今回は、ロングスリーパーの改善の方法についてまとめます。
ロングスリーパーになる2つの原因
ロングスリーパーであるのには、主に2つの原因が考えられます。
- 日々の疲れやストレス
- そもそもの遺伝や体質
【原因1】日々の疲れやストレスが原因
ロングスリーパーになる原因のさいたるものは「日々の疲れやストレス」です。
わたしたちは日々の生活の中でいろいろなストレスにさらされています。
毎日の通勤・通学で満員電車に閉じ込められるストレス
仕事やバイトで感じるストレス
周囲の人間関係からくるストレス
これらのストレスが疲労となり、カラダに蓄積することによって、カラダはより長い睡眠を必要とするようになります。
【原因2】そもそもの遺伝や体質が原因
日々の疲れやストレス以外に、もともとの体質や遺伝によって、ロングスリーパーになりやすい人もいます。
少し科学的な話をすると、遺伝や体質によって、セロトニンやドーパミンなどの「睡眠にかかわる神経伝達物質」の分泌が少ない人は、ロングスリーパーになりやすい傾向にあります。
セロトニンやドーパミンは、より深い睡眠を助けますから、これらの神経伝達物質の分泌が少ないということは、深い眠りにつきづらいということです。
睡眠の質がわるくなる分、より長い時間の睡眠を必要とするわけです。
まずは、日々の疲れやストレスをなくす努力から
ロングスリーパーになる2つの原因をお伝えしました。
- 日々の疲れやストレス
- そもそもの遺伝や体質
続いて、ロングスリーパーを改善する方法についてお伝えします。
正直、遺伝や体質はかんたんには変えられないので、日々の疲れやストレスをなくす努力をしてみることが先決です。
疲れやストレスといっても、自覚がないことが多いですから、原因の特定には一度自分と向き合う必要があります。
疲れやストレスの特定には「自分の好きなこと・喜びを感じること」と「自分の嫌なこと」の両方に向き合うことが大切です。
自分は何をしているときが楽しいか?
自分はなにに喜びや幸せを感じるか?
自分は何をしているときに嫌な感情を抱くか?
自分が心底嫌っているものは何か?
こういった自問自答を繰り返して、疲れやストレスの原因を特定する必要があります。
疲れやストレスを感じていないなら、セロトニンとドーパミンの補給を
もし仮に、私生活や職場で、これといったストレスを抱えていないのであれば、ロングスリーパーロングスリーパーである原因は遺伝や体質であるかもしれません。
すなわち、深い睡眠を助ける セロトニンとドーパミンの 分泌が体内で十分にされていないということです。
この場合には、セロトニンやドーパミンの分泌が活発に行われるような食習慣を心がけるといいでしょう。
セロトニンの分泌を助けるといわれている食べ物
以下の食べ物は、セロトニンの分泌を助けるといわれています。
●卵、乳製品、肉類、バナナ、クルミ、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ
セロトニンは「トリプトファン」というアミノ酸から作られるので「トリプトファンを含む食べ物を食べる = セロトニンの分泌が助けられる」ということになります。
ドーパミンの分泌を助けるといわれている食べ物
以下の食べ物は、セロトニンの分泌を助けるといわれています。
●枝豆、たけのこ、グリーンピース、ほうれん草、カツオ、アボカド、キウイ、しいたけ、えのき
ドーパミンは「チロシン」というアミノさんから作られるので「チロシンを含む食べ物を食べる = ドーパミンの分泌が助けられる」ということになります。
【結論】一番は、日々の暮らしの満足度を上げること
最後に、一番大事なことは「日々の暮らしの満足度を上げること」だという結論を残したいと思います。
もっとも身近な例をあげると、修学旅行の2日目。
1日目の夜に目いっぱい夜更かしをしていたとしても、朝はきちんと目が覚めますよね。
いつもの睡眠時間と比べると、睡眠不足であるはずなのに。
あれは、修学旅行中のワクワク感だとか楽しさが、いつもの数段上をいっているからです。
このように、その日のワクワクした感情だとか満足感によって、睡眠時間は少なくて済んだり、いつもより多く必要になることがあるということです。
生活の満足度によって、必要な睡眠時間は変動します。
毎日がワクワクであふれていれば、おのずと睡眠時間は減っていくはずなんです。