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[/say]夜勤労働者の給料が高い理由は、夜勤手当があるからです。
この夜勤手当のおかげで、夜勤ワーカーは同じ基本給の日勤ワーカーよりも高給取りになれるのであり、夜勤ワーカーの力の源です。
ところが、夜勤手当の仕組みをよく理解していない人も多いのではないでしょうか。
ベースの給与にどういう比率で追加されているのか。どれくらい働くと、どれくらい追加されるのか。
自分がはたらいた対価として支払われる給与については、より詳しく理解しておきたいものですね。(現職夜勤の人も、夜勤ワーカーになってみたいと思う人も)
そこで今回は、夜勤手当の仕組みを解説します。
夜勤手当の種類
いわゆる「夜勤手当」と呼ばれる手当には、実は2種類あります。
【1】労働基準法によって定められた深夜割増手当
→ 23時から翌5時までの労働について、ベース給与+25%が追加して支払われる
【2】会社から任意で支給される夜勤手当
→「夜勤一回あたりいくら」という計算。3000円 / 回が相場
まずは、この2つのちがいについて説明します。
【1】深夜割増手当
深夜割増手当は、22時~翌日5時までの深夜労働に対して支払われる手当のことです。
労働基準法の第37条第3項には、以下の規定があります。
使用者が、午後十時から午前五時までの間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
日勤に比べて夜勤の給料が高くなるのは、このためです。
労働基準法によって、22時~翌日5時までの労働は給料25%アップが義務付けられています。
法律によって規定されているので、会社には支払い義務があります。
深夜割増手当を支払わないと、会社は法律違反をしていることになります。
【2】夜勤手当
労働基準法によって規定された深夜割増手当とは別に、会社が任意で支払う「夜勤手当」があります。
こちらは、法律で規定されているわけではないので会社に支払い義務はありません。(支払うか支払わないかは “任意” ということです。)
言い換えると、「夜勤おつかれさま」という意味で、会社からの感謝の印に支払われるいわゆる “ご褒美” のような手当です。
「一回あたり3000円」といったように、夜勤の回数に応じて支払われる会社が多いです。
任意の夜勤手当があるかは、就業規則を確認しよう
以上、夜勤手当には2つあることが分かったでしょうか。
【1】労働基準法によって定められた深夜割増手当
【2】会社から任意で支給される夜勤手当
22時~翌日5時まではたらいた分の25%アップだけでなく、会社から任意で支給される夜勤手当があえば、その分給料は高くなります。
毎月の給与明細を見て「あれ、思ったより給料多い」と感じる方は、この任意の夜勤手当がプラスされている分でしょう。
任意の夜勤手当の有無は、就業規則をチェックすれば確かめられるかと思います。
これは、いますぐ確認するしかないですね。